日々是好日人のダベリ

武田謳楽会春季大会に“正尊”を披く!

4月21日(日)観世会館にて武田謳楽会の春季謡曲発表会があり、私がシテの正尊、子方(静御前)を孫娘(小5年)との共演いたしました。あらすじは、平家物語からの引きで、源義経が梶原殿の讒言で兄の頼朝と不仲となりましたが、丁度そのころ、頼朝方の土佐坊正尊が鎌倉から都へ上って来たのを、自分を狙い討つための上洛だと感じた義経は、弁慶を正尊の旅宿に探らせて問わすと、正尊は熊野参詣のための上洛であると嘘を言うが、尚もしつこく問い詰められると、苦し紛れに起請文を書いて読み上げ、偽りでないことを誓うのである。義経はもちろんそれを信じなかったが、ともかくに酒盃を与え、静御前に舞いを舞わせたりなど、もてなした上で帰す。後日、弁慶が再度、正尊の旅宿の様子を探らせると、果たして夜討ちの用意をしていたので、そのことを義経に告げた。義経は武装してこれを待ち受けていると、やがて正尊が郎党を従えて押し寄せて来たが、応戦する弁慶等の奮戦で破られ、正尊は弁慶に生け捕られるのである。堀河夜討の史実を劇的にふくらませたもので、正尊が義経や弁慶の前でしらばっくれる不敵さを前段のヤマ場にして、その不敵さを表す方法として起請文の読み上げをさせており、『安宅』の勧進帳の読み上げとこの『正尊』の起請文の読み上げとが二大読み上げものとして有名。どちらも如何にこの急場を堂々とした声と態度で不敵さを演じられるか・・。人の期待を裏切る演技(?)を、観客の見守るワクワクする舞台で、思いっきり腹から大きな声を出す事で、『正尊』シテ方としてひと時、ワンマンショーが地頭を片山九郎右衛門師、地方を小林慶三師、橋本礒道師、片山伸吾師、橋本忠樹師、姉和を武田大志師の諸先生できっちりと固めて頂き、ワキ方は小林郁夫氏、義経は高橋信一氏の両ベテランの会友について頂き、本当に豪華な舞台のシテ冥利にお付き合って頂きまして感謝申し上げます。声質は、一人ひとり違うところは個性ですので変えられませんので、せめて、気迫心持で補う事しか出来ませんでしたが・・。私に引き換え、孫娘は、子方を高く澄んだ声で上手く謡い上げており、出場所も過不足なくパーフェクトの出来映えで感心いたしました。今回の『正尊』は、孫と一緒に舞台に立てました事と、プロの先生、会友の多くの方々のご協力によりまして無事に演じられました事に、二重の喜びを感じております。お忙しい中、舞台を見に会場へご足労お掛けいたしました方々にも、改めまして茲に感謝を申し上げます。ありがとうございました。
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『正尊』シテ(筆者)
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『正尊』子方(静御前)孫娘
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『正尊』
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『正尊』
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