日々是好日人のダベリ

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謡曲を嗜(たしな)む!

私は、30代の前半頃から観世流シテ方武田欣司師・邦弘両師に謡曲を手ほどきをして頂きました。当初、声が出ず送り節も上・中・下音の音程も覚えられず何度も挫折いたしましたが、先生はじめ仲間の方々の励ましで続けてきました。また、京都観世会館でのプロの先生方の会を観に行きますと、始めに笛と鼓の囃子方の音で会場がひきしまり、一瞬の静寂の中、ワキ方の名乗りがはじまり、シテの登場。シテ・ワキのやり取りのうち地謡が入り、会場いっぱいに声が響き渡ります。私が一番ホッとするのは、人の声を聞いて癒(いや)されるこの一刻(とき)です。能の衣装もすばらしいですが、人の温かい声を全身にシャワーを浴びたような感覚が好きなのです。自分ではない他人の声を聞いて癒されているうちに、30年が経ちました。今になって、声には各個々人の個性があるものである事が判り、素直に声に力を詰めずに謡って声の高低はあるにしてもその人の個性があって面白いと感じる年齢になって来たように思います。今年も春の素謡会で『熊野』でシテ方梅若六郎師ツレ方片山清司師を聞かせて頂きましたが、両師の柔らかく、美しい声は素晴らしいものでした。謡曲は、言葉がはっきり聞き取りにくいところがあると思いますが、物語の筋がおおまかで判り易く前半でシテ方がもの静かに今まで、この世に生れ来し方の来歴を語り、今は、仮の姿をしているが・・・と退場して、後半になり、後シテ登場で場面が一転して修羅場と化し“般若”面を付けて、呪い殺すと怨念を燃やしたところを従僧達に祈り倒されて除霊されて消えていく・・。前と後のギャップが見どころで、言葉は全部聞き取れなくても充分に理解できると思います。今年の6月1日・2日に開催されます、平安神宮での京都薪能は、源氏物語千年紀を記念して頭中将と光源氏と藤壺の三人の切ない愛を描いた新作能『紅葉賀』が、金剛流・金剛永謹師と観世流・片山清司師が共演され話題となっております。神宮の薄暮に篝火が焚かれ、後ろの東山連峰が何とも言われない背景となり夜空を左舷の細い月が・・・、一層、素晴らしい舞台に盛り上げて呉れる事でしょう。楽しみに癒されに行ってきます。
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素謡会『熊野』梅若六郎師・片山清司師他
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仕舞『采女』武田邦弘師
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